幸せの方程式(初版)

 

幸せの方程式は、「幸せ」=「夢」×「叶う」

 

実は、僕、離婚したくて、離婚したくて、仕方がありませんでした。

妻と一緒にいるのが、嫌で、嫌で、仕方がなかったのです。

それで、妻と何度も何度も喧嘩をして、離婚を懇願していました。

特に、お給料日のココロの葛藤といったら、それは、もう大変でした。

「何で、おまえを食べさせなきゃならないんだよ。」と…。

考えたくもないのに、妻のことを考えては、

怒りや失望の感情が、お腹の底から、モコモコッ、モコモコッ、と、まるで、積乱雲のように、こみ上がってくるのでした。

そんなストレスを抱えている僕にとって、唯一の楽しみが、ヨガでした。

ヨガをしている時間だけは、様々な感情から、逃避できたからです。

ある日、瞑想をしていた時のこと。

妻のことが思い出されました。

顔も見たくないし、思い出したくもないのに…

「もう嫌だ。」という感情が、また、沸いてきます。

でも、今までの、「もう一緒にいるのは嫌だ。離婚したい。」という感情とは、少し、違う感情がこみ上げてきました。

涙がこぼれました。

「もう嫌だ!」

「もう、これ以上、憎むのは嫌だ!」

「許せない苦痛を味わうのは、もう嫌だ!」

「許したい!」

「愛せるようになりたい!」と…。

それは、魂の叫びでした。

そして、その時、ヨガスートラ(ヨガの経典)の言葉の意味が分かった気がしました。

「ヨガとは、ココロの止滅なり。ココロの働きが止まったとき、本当の自分が現れる。」

その時が、本当の自分を発見した時だったのだと思います。

何故か分からないのですが、それ以来、妻への、恨み、怒り、失望等の感情に悩まされることがなくなりました。

と同時に、視界が晴れたかのように、色々なことに気づき始めました。

その中のひとつが、「幸せには、方程式がある」ようだ。

その方程式とは、

「幸せ」=「夢」×「叶う」。

さらに、

①「夢」=「無」×「ワクワク(気づき)」

②「叶う」=「シンクロ」×「行動(勇気)」

これが、幸せの方程式かもしれない…。

 

①「夢」=「無」×「ワクワク(気づき)」

 

「無」×「ワクワク」とは、「無」から、「ワクワク」が出てくるという意味です。

えっ、訳わかんない?

ですよね~。(笑)

でも、この、「無」から、「ワクワク」が出てくることに気づけば、幸せをつかんだも同然かもしれないのです。

ある俳人は、この「無」から出た「ワクワク」を見つけた時、感激のあまり、こう歌いました。

古池や~  蛙  飛び込む  水の音~

「なんでやねん!」って?

とにかく、「無」から「ワクワク」って、こんな感じです。

とある田舎に、静かな静かな池がある。

そこへ、一匹のカエルが、

ピョンッ! と、飛んで、

ポチャッ! と、入る。

そして、水面には、円形の波がボワーっと、広がっていく。

まさに、「無」から「ワクワク」が出てくる感じです。

そのカエルくんが見つかれば、幸せを掴んだも同然!

しかし、カエルくんを見つけるのは、簡単ではないかもしれません。何故なら、カエルくんは、普段の生活には、プラスにならないと思われがちだからです。

例えば、

「得しない。」「人に評価(理解)されない。」など。

その他、カエルくんには、

「理由を持たない。」

「何故か好き。」「何故か分からないけど、好きだった。」

などの特徴があります。

また、次の質問も、自分の中のカエルくんを見つけるのに役立つことでしょう。

「お金が山ほどあり、元気満々だったら、何をする?」

「誰にでも会えるとしたら、誰に会う。」

さらに、次の質問に「YES」でしたら、すでに、自分の中のカエルくんに出会っているかもしれません。

もし、それが叶うなら、今、持っている、「お金」「人間関係」「健康」を失っても構わないくらいですか?

自分の中のカエルくん(ワクワク)が、見えてきました?

もし、見つかったら、ノーベル賞ものかもしれまん。

「なんでやねん!」って?(笑)

さらに、こんなことに、気づくようになるかもしれません。

「無」には、無限の価値がある。

なぜ、「無」には価値がないと思っていたんだろうか?

もともと、私たちも、宇宙も、「無」から創造された。

そして、私たちは、「無」から「有」を創造できる。

 

②「叶う」=「シンクロ」×「行動(勇気)」

 

「思考は現実化する」という本がありますよね。

僕には、どうも理解できませんでした。

「『お金持ちになりたい』と思って、お金持ちになる自分をイメージするのだけど、お金持ちにならないんですよね~。

でも、「思考」を「夢」に置き換えた時、「そうか!」と気づきました。

カエルくんを見つけて、ワクワクしていると、その「夢」にまつわる現象が、目の前に現れるのです。

それを、シンクロ(意味を感じる偶然の一致)現象といいます。

不思議で、信じられない、奇跡のような現象です。

何故かは、分からないのですが、ワクワクしているとシンクロ現象に出会うようになります。

もし、ラボアジェの質量保存法則や、アインシュタインのエネルギー等価法則で、説明するなら、こうなります。

「ワクワク」は「無」から生じた高次元エネルギー。そのエネルギーが、3次元に変換された時、シンクロが「現象化」する。

簡単に言えば、「気体が冷えると、液体になる」ということ。

えっ? 「余計分からない。」って?

ですよね~。(笑)

とにかく、「もしかして、これ、シンクロ?」と感じたら、勇気をもって、「行動」します。

その時、失敗、損失などの恐れもやってきます。でも、その恐れを越えて「行動」した時、「幸せ」が舞い降りてくる。

しかも、恐れが大きい時ほど、「幸せ」も大きくなるのです。

昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

しかし、おじいさんとおばあさんには、子どもがいません。

なので、おじいさんとおばあさんは、「子どもがいれば、もっと楽しいだろうにねえ。」とよく話していました。

そんなある日、おばあさんが、川に洗濯に行くと、

ドンブラコ~

ドンブラコ~

ドンブラコ~

おばあさんよりも、大きい、巨大なモモが、川の上流から流れてくるではありませんか!

「なんじゃあ? あれは?」

「もしかして、鬼のタマゴ?」

でも、その時、おじいさんとの会話を思い出します。

「もしかしたら!」

おばあさんは、意を決して、川に飛び込みます。

バシャ

バシャ

バシャ

おばあさんは、ずぶぬれになって、大きなモモに飛びつきました。

しかし、モモがあまりに重いので、おばあさんは、足を滑らせて、川に流されそうになります。

それでも、おばあさんは、あきらめません。

「もしかしたら、これは、シンクロかも!」

ついに、おばあさんは、その大きなモモを、川岸まで引き上げました。

おばあさんは、もう、クタクタ。

そこへ、おじいさんがやってきました。

「もしかしたら、鬼が出てくるかもしれない…。」

そんな不安が、よぎりますが、おじいさんも、おばあさんも、ワクワクしていたので、

モモを切らずになんていられません。

家にあった一番大きな包丁を持ってきて、

「えいっ!」と、ひと振り。

「オギャーッ!」

ついに、おじいさんとおばあさんは、モモ太郎という、元気な元気な男の子を授かり、楽しく幸せに暮らしたとさ。

めでたし めでたし

幸せの方程式は、とってもシンプルです。

カエルくんが飛び込むのを無心で待つ。

モモが流れて来るのを無心で待つ。

そして、モモが流れてきたら、掴む。

ただ、それだけです。

先日、浜松駅に行った時のこと。

浜松のご当地キャラ「家康くん」がいたので、「家康くーん!」と言って近寄り、ハグしました。

そうしたら、家康くんが、幸せの方程式を活かす「秘訣」を教えてくれたのです。

「 鳴かぬなら~ 鳴くまで待とう ほととぎす~

ワシは、この『秘訣』で、天下も、夢も、幸せも、掴んだのじゃ~! ハッ ハッ ハア~ !」と。

僕は、「やっぱりそうだったのか!」と、確信を深めました。

ココロ静かに、ワクワクを待つ。

ココロ静かに、シンクロを待つ。

そして、シンクロ現象が起きたら、勇気を持って行動する。

幸せの方程式は、とてもシンプルなのだと…。

そして、最後に、とても大切なこと。

「幸せの方程式で、あなたが掴んだ幸せは、

まわりの人に伝わり、まわりの人を幸せにします。

あなたが感じた、ココロ満たされる感覚は、

まわりの人の、ココロを満たすことになります。」

と、家康くんが、付け加えてくれました。

「ほんまかいな?」って?(笑)

僕のお腹の底からは、また、ある感情が沸いてくるのでした。まるで、積乱雲のように、モコモコッ、モコモコッ…。

ボクを、生んでくれて、ありがとう

生きていることに、感謝します

生かされていることに、感謝します

おしまい

このお話が、あなたの心の種となり

いつか、芽を出してくれることを

そして、あなたを、ワクワク・ドキドキ・イキイキの人生へ導いてくれることを