夫婦の価値観が合わないのですが?

夫婦の価値観が合わないのですが?

 

人は、みな、それぞれの価値観を持っています。

簡単な例で言うと、私はラーメンが好き、私はイタリアンが好き、私はビールが好き、など…。

そして、その人が、価値を感じているもを諦めてしまうと幸せになれなくなってしまいます。

なので、価値観を共有できる人と結婚すると、結婚生活のストレスは軽減されます。

例えば、休日を夫婦で過ごす時に、旦那さんも奥さんも、野外のバーベキューが好きだったとします。

すると、「今日は、伊豆にバーベキューに行こうか?」「うん!いいね!行こう!行こう!」となると、ストレスは軽減されると思います。

 

男と女の関係においては、価値観が一致しにくい。

 

ただ、二人の価値観のすべてが一緒と言うことは、基本的にありません。

特に結婚という、男と女の人間関係においては、すべての価値観が一緒になることは、まずありません。

女性は

「なんで、共感してくれないの?」

「なんで、話してくれないの?」

「なんで聴いてくれないの?」

となりがちですし、

男性は

「なんで、放っといてくんないの?」

「なんで、いちいち言わなきゃなんないの?」

「なんで、信じてくんないの?」

みたいになりがちです。

草食系男子と肉食系女子のカップルの場合は、反対になったりもするのですが…。

 

価値観というのは、その人が持って生まれたもの

 

そこで、気をつけなければならないことは、価値観の違いを無理に合わせようとしないということです。

つまり、相手の価値観を認めてあげなければ、感情的なストレスがたまって、トラブルに発展してしまうということです。

価値観というのもは、他人と比べられるものではないし、客観的に良い悪いと判断できるものでもありません。

あくまでも、価値観というのは、その人が持って生まれた主観的なものです。

本人がそれで幸せなら、それで良いのです。

そのスタンスを忘れてお付き合いしてしまうと、平和や調和を保つことが難しくなってしまいます。

例えば、「どう考えたって、パートナーの価値観は間違っている!」と言って、パートナーを責めたり、変えようとしてしまうと、夫婦喧嘩が破壊してしまいます。

なぜかというと、相手の価値観を否定し、奪ってしまうことは、相手の幸せを奪うことになってしまうからです。

 

お猿さんとお馬さんのお話

 

そこで、よくご相談者様にお話ししているのが、お猿さんとお馬さんのお話です。

夫婦 価値観 合わない 相談 カウンセリング

例えば、お猿さんが「バナナが一番美味しいぞ!」と言って、

お馬さんにバナナを食べることを強制したとしたら、

ニンジンが大好きなお馬さんは幸せになれません。

よね?

夫婦 価値観 合わない 相談 カウンセリング

それと、同じことを夫婦間でやっちゃっていませんか?

と、ご相談者様に、お聞きしたりしています。

 

すると、「どう考えたって、パートナーの価値観は間違ってるんですもん!」というお返事が、返ってきたりするのですが…。

 

個人の趣味嗜好の価値観? それとも 夫婦関係の価値観?

 

そこで、夫婦間の価値観の違いについて、整理して頂きたいのが、

その価値観は、

① パートナー個人の趣味嗜好の価値観なのか?

それとも、

② 人間関係(特に夫婦関係)の価値観なのか?

ということです。

 

① のパートナー個人の趣味や嗜好の価値観については、違っていても夫婦として幸せにやっていけると思っております。

例えば、宗教や死生観など、個人の人生においてはとても重要な価値観であったとしても、それをお互いが認め合うことは可能だと思っております。

しかし、

② の夫婦関係の価値観があまりにかけ離れている場合は、最悪、離婚ということも考えなければならないのではないかと思っております。

例えば、

夫は、「愛人・不倫はOK」だけど、妻は、「愛人・不倫は夫婦としてあり得ない」。

夫は、「特定の異性とのデートはNG」だけど、妻は、「カラダの関係がなければデートはOK」などです。

なぜなら、この場合は、

パートナーの価値観を肯定することは、自分自身の価値観を否定することになってしまうからです。

つまり、パートナーを幸せにするためには、自分が不幸にならなければならず、

自分が幸せになるためには、パートナーが不幸になってしまうからです。